コラムcolumn

2023.02.14任意後見

任意後見とは 具体的な業務を詳しく解説

こんにちは司法書士の勝猛一(カツタケヒト)です。

高齢になると銀行や行政の手続きが思うようにできなくなり

手助けが必要な状況になることもあります。

しかし子どもだけで親の銀行口座から多額のお金を動かすことはできません。

また頼れる親族がいない場合は本人が急に倒れても

入院費や税金などの支払ができません。

このような場合にそなえて自分で後見人を決めることができる「任意後見」があります。

 

今回は「任意後見人」は具体的にどのような業務を行うのか

詳しく解説します。

 

今回の記事に関する任意後見について

「任意後見制度とは? 頭の保険と考えてみるといいですよ 」のYouTubeで分かりやすく

説明していますので是非ご覧ください。

任意後見とは

「任意後見人」の日常的な業務

 

・財産管理

定期的に通帳記帳を行い不審な引落しがないか

入出金をチェックし出納帳を作成します。

また入院費や税金などの支払いも行います。

・本人の様子を定期的に確認

本人や施設・病院の担当者に面談や電話などで、

食事が取れているかなど本人の様子を把握します。

必要なら補聴器や入院用品なども調達します。

任意後見人は施設や病院担当者と密に連絡をとり

本人の状況を確認することが大切です。

 

任意後見監督人への報告

任意後見監督人とは

任意後見人が任意後見契約の内容通りの仕事をしているか監督する人です。

任意後見監督人は司法書士や弁護士等の専門家から家庭裁判所が選びます。

任意後見人は任意後見監督人に定期的に財産目録や本人の状況などを

報告する必要があります。

また定期報告以外でも本人の病状の変化や

財産の大きな変動があった場合などは任意後見監督人に報告します。

任意後見人が親族の場合、金銭の使途が曖昧になりがちですので

必ずレシートなどの領収書をもらい、本人のために何に支出したか

明確に説明できるようにしてください。

 

その他の業務

任意後見人のその他の業務については

任意後見人ができることを解説 – 勝司法書士法人 (katu-sihousyosi.com)

詳しく解説しています。

住民票の異動や行政手続きも契約書に記載されていれば行います。

そのため契約書の記載事項は重要です。

本人の住んでいる自治体で受けられる補助金や手当て等を調べて

手続きをすることもあります。

施設や病院へ入る手続きなども任意後見人の仕事です。

契約の際に、どのような施設に入所したいかなど

将来の希望を具体的に確認できる「ライフプラン」というものを

作成することをお勧めします。

「ライフプラン」の重要性については

任意後見人で起こったトラブルについて解説 その対策案も紹介 – 勝司法書士法人 (katu-sihousyosi.com)で解説しています。

本人が施設や病院に入り自宅が空き家になった場合でも

この「ライフプラン」に希望を書いておけば

任意後見人が対処しやすくなります。

また監督する立場の任意後見監督人にも理解が得やすくなります。

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「任意後見とは」のまとめ

「任意後見」の日常的な業務は財産管理や

本人の様子を定期的に確認することです。

任意後見監督人に定期的に財産目録や本人の状況などを報告します。

その他の業務として住民票の異動や行政手続きも行います。

また施設や病院へ入る手続きなども任意後見人の仕事です。

契約の際、将来の希望を具体的に確認できる「ライフプラン」を作成すると

どのような施設に入所したいのかや自宅の処分のやり方について

任意後見人が対処しやすくなります。

任意後見制度は後見人を本人自ら選べる制度です。

しかしこの制度を利用するには判断能力がしっかりしているうち

任意後見の契約をする必要があります。

任意後見契約は、公正証書で作成する必要があります。

少しでも任意後見制度に興味がありましたら

 

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