コラムcolumn
お医者様に延命治療について聞かれたら
こんにちは司法書士の勝猛一(カツタケヒト)です。
お医者様に延命治療をどうするかについて聞かれたらあなたはどうするでしょうか?
「そんなこと急に言われても、、、」
そう思う気持ちもよくわかります。
ですが人はいつの日かあの世に旅立つときが必ず来ます。
時の権力者や金持ちであっても平等にその時は訪れます。
だからこそ自分の命について考えておくことは非常に大切なことでしょう。
今回はお医者様に延命治療について聞かれたらどうする?
というテーマで実際にあったお話をご紹介します。
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お医者様に延命治療について聞かれたら
私たちと任意後見の契約をしている85歳の男性で入院している方がいます。
先日その方が病院に定期訪問に行きました。
その後しばらくご本人と話をして財産管理の報告も済ませました。
帰りがけに担当医に声をかけられ別室で病状についての説明を受けることに。
お医者様の話はこう。
本人は高齢で持病がある上に誤嚥による肺炎を何度も起こしたため免疫力が衰えている。
元気に見えているが急激に悪くなって亡くなる可能性も否定できない。
本人と意思疎通ができなくなり心肺停止状態になった時に心臓マッサージや酸素吸入などは希望するのか。
本人はどう考えているのかという質問でした。
「回復の見込みのない延命治療はやめて欲しい。しかし痛みを取り除くことはやって欲しい。それでいくばくか命が短くなってもかまわない。」
との意向を書面にしてあります。
その旨を担当医に伝えると病院側もそれを前提に考えておきますとのことでした。
私たちは任意後見の契約をする際に延命治療や尊厳死のことも話し合って書面にします。
それは意思表示ができなくなった時に家族でない私たちが終末医療についての判断をするわけにいかないからです。
医師の判断に任せると積極医療が原則になり人工呼吸などが始まってしまいます。
他にも亡くなった直後の死後の事務があります。
葬儀のことやお墓のこと。
納骨は誰がするのか。
病院代や施設の支払いは誰がするのかなどを元気なうちに決めておきます。
このようなことは家族間でも話し合っておきましょう。
特に我々のような第三者が任意後見契約をする場合は必須です。
任意後見契約の際に終末期や死後の事務についても意思を聞きます。
これは自分の死に方を決めることでもあります。
周りと話し合いをして書面に残しましょう。
代わりに意思表示をしてくれる人がいない「おひとり様」は自分の意思表示ができる間に任意後見の契約をしておきましょう。
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