コラムcolumn
「「任意後見のメリット」をチャットGPTに質問してみた」
こんにちは、司法書士の勝猛一(カツタケヒト)です。
最近、何かと話題のチャットGPTですが
さっそく「任意後見のメリット」について質問してみました!
2~3秒で回答が返ってくるのには正直驚きましたが回答の内容はどうでしょうか。
今回は、「任意後見のメリット」についてチャットGPTの回答を解説します。
<チャットGPT>
【希望する代理人を選べる】
任意後見契約を結ぶことで自分が希望する代理人を選ぶことができます。
自分が信頼する人や自分の価値観や意思決定に共感してくれる人を選ぶことができます。
その通り!さすが チャットGPT!
「自分が希望する代理人を選ぶことができる」
これが任意後見の最大のメリットです!
<チャットGPT>
【自分の意思が尊重される】
任意後見契約を結ぶことで、自分が意思決定能力を失っても自分の希望や
意思が尊重されることが保証されます。
代理人は、契約書に明記された指示に従って意思決定を行います。
任意後見契約を元気なうちに結んでおけば、
判断能力が衰えても本人の意思が尊重される!
これも任意後見のメリットの一つです。
<チャットGPT>
【財産管理がスムーズに行われる】
任意後見契約を結ぶことで、財産管理がスムーズに行われます。
代理人が任命されているため自分が亡くなった場合に、
財産分割や相続手続きなどが迅速に進められます。
「任意後見契約を結ぶことで、財産管理がスムーズに行われます。」
という説明はその通り!
本人の判断能力が衰えたら、契約通りに任意後見人が財産管理を行います。
しかし、
「自分が亡くなった場合に、財産分割や相続手続きなどが迅速に進められます。」
この説明は チョット違うかなー
本人が亡くなった後に手続きが迅速に進められるのは
任意後見人が財産管理をしていたおかげで本人の相続財産が
把握できているので相続財産の調査が不要になるからです。
そして任意後見人が本人亡き後も財産分割や相続手続きをする訳ではなく
本人が生きている間だけ代理人とし役割を果たします。
<チャットGPT>
【裁判所での審判手続きを避けられる】
任意後見契約を結ぶことで自分が意思決定能力を失っても
裁判所での審判手続きを避けることができます。
裁判所の決定を待つ必要がないため時間や費用を節約できます。
これは言葉足らずですね!
少し難しい話になりますが
任意後見契約では任意後見人や任意後見人の報酬をあらかじめ契約で決めています。
そのため「任意後見人を家庭裁判所が選ぶ」審判や「報酬を決める」審判手続きが
不要だ。
ということをチャットGPTは説明したいのでしょう。
しかし、任意後見をスタートさせるには
家庭裁判所への「任意後見監督人選任申立て」という別の審判手続きは必要です。
任意後見のスタートについては
任意後見がはじまるのはいつから? 契約からの流れをわかりやすく解説! – 勝司法書士法人 (katu-sihousyosi.com)
で詳しく解説しています。
任意後見契約の場合それぞれの関係性は次の図のようになります。
<チャットGPT>
【精神的負担を減らせる】
任意後見契約を結ぶことで自分が意思決定能力を失った場合に
家族や友人が悩むことを避けることができます。
代理人が任命されているため家族や友人が決定を下す必要がなくなるため
精神的な負担を減らすことができます。
まぁ、そういうこともあるかもしれませんが・・・
任意後見のメリットは
「家族や友人が悩むことを避けられる」ということより
本人の判断能力が衰えた後にも本人の意思を尊重できる。
ということです。
以上、「任意後見のメリット」をチャットGPTに質問をしてみた!
の結果です。
チャットGPTの説明が正しいこともあれば少し言葉足らずの回答が
あることもわかりました。
皆さんも「任意後見」についてわからないことがありましたら
SNSで調べることも大切ですが直接弊所にご相談ください。
なお勝司法書士法人では弊所のデータセットをAIに読み込ませています。
そうすることで、上記のような間違いや言葉足らずを補った状態での
AI司法書士相談チャットサービスを7月初旬に実装予定です。
これによりお客様の相談に迅速かつ正確なアドバイスを提供することが可能となります。
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